ワンちゃんと散歩していると、ふと立ち止まって歩かなくなることはありませんか?
SNSなどでも、頑なに動こうとしない犬の写真や動画が人気ですが、飼い主さんとしては困ってしまいますよね。
散歩に時間がかかってしまったり、急いでいるのに帰れなかったりするので、仕方なく抱っこで散歩している方もいるのではないでしょうか。
その散歩、実は飼い主さんの負担になるだけではなく、犬の問題行動を悪化させてしまうんです!
では、歩かない犬をどうやって散歩させるのか。
歩かない原因を知ると、そのヒントが見えてきます。
毎日の散歩に疲れてしまった方、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
今回の記事で分かること
- 犬が散歩のときに歩かない原因
- 歩かないときの対処法
- 歩かないときにやってはいけないこと
- 歩かない犬の散歩のコツ
犬が散歩のときに歩かない原因

犬が歩かないことには必ず原因があります。
主な原因6つを詳しく見ていきましょう。
ワンちゃんをよく観察して、どれに当てはまるのかチェックしてみてくださいね!
犬が散歩のときに歩かない6つの原因
- 恐怖
- トラウマ
- 疲れ
- 道具が合っていない
- 自己主張
- 怪我・病気
恐怖
恐怖心から歩かなくなることはよくあります。
例えば、散歩中こんなことはありませんか?
- いつもと違う道を歩く
- 人通りが多い
- 工事中などで大きな音がする
人にとってなんてことない道でも、犬にとっては怖いもの。
いつも同じところを歩かなくなるのであれば、そこに何か怖いものがあるのかもしれません。
トラウマ
散歩に嫌な思い出があると、犬も「行きたくないな…」と思うようになります。
散歩中に叱られた、他の犬に吠えられた、などの経験から「散歩はつらいもの」と思ってしまっている可能性があります。
疲れ
老犬だったり、長時間歩いたりすると疲れが出て歩けなくなります。
人でも長時間歩けば疲れてしまいますよね。
散歩中に歩かなくなったら、息遣いをチェックしてみましょう。
舌を出して「はっはっ」と荒い息遣いをしていたら、少し休憩させてくださいね。
道具が合っていない
首輪やハーネスを新調したときにも歩かなくなることがあります。
金具などが当たって痛かったり、気持ち悪かったり、使い慣れている道具ではないのでなんだか気になる、という感覚ですね。
人でいうと、新しい靴で散歩しているのと同じです。
体に馴染んでいない靴は歩きづらいし、靴擦れを起こすこともありますよね。
もしかするとワンちゃんも、新しい道具に「なんだか変な感じがするな~」と思っているかもしれません。
自己主張
犬のわがままで歩かなくなることも、もちろんあります。
「そっちには行きたくない!」
「まだ帰りたくない!」
など、ワンちゃんが自分の主張を通そうとしています。
この場合、主従関係が逆転してしまっているので、普段のしつけを見直す必要があります。
怪我・病気
怪我や病気で歩けない場合もあるので注意しましょう。
普段は喜んで散歩に行くのに急に嫌がるようになった、という場合は要注意!
どこかが痛くて歩けないか、病気が原因で散歩の負担が大きくなっているケースが考えられます。
足を引きずっていたり、普段よりも歩くペースが遅いときは病院を受診しましょう。
散歩で歩かないときの対処法

犬が散歩で歩かないときに、まず試してみたい対処法を紹介します。
具体的には次の3つ。
- コースや時間を変えてみる
- 自宅でシミュレーションする
- 道具を変える
それぞれ詳しく解説しますね。
コースや時間を変えてみる
散歩で歩かなくなるときは、そこに怖いものがあったり嫌な思い出があったりします。
その場合は、散歩のコースや時間帯を変えてみるだけでも改善しますよ。
まずはワンちゃんがどんなところで立ち止まるのか観察してみましょう。
人通りの多い道が嫌なら、別の道を歩いてみる。
工事の大きな音が嫌なら、時間帯を朝か夕方に変えてみる。
ワンちゃんの嫌がる環境を避けるように散歩するといいですね。
自宅でシミュレーションする
怖がりの犬だと、「外に出るのも嫌っ!」なんてこともあります。
そんなときは、自宅でのシミュレーションから始めてみましょう。
まずはリードをつけて一緒に歩く練習をしてみます。
上手に歩けたら、今度は河川敷や広場など刺激の少ない場所を歩いてみる、というように徐々に慣らしてください。
道具を変える
新しい首輪やハーネスを嫌がって歩かなくなる、ということもあります。
元のものに戻したり、違うものに変えたりしてみましょう。
擦れたり、金具が当たる部分が怪我していないか、サイズは合っているかも要チェックです!
道具選びに迷ったら、こちらの記事を参考にしてくださいね!
首輪とハーネスの特徴や選び方について詳しく解説しています。

散歩で歩かないときにやってはいけないこと

散歩のとき、ワンちゃんが歩かなくなると困りますよね。
犬の怪我の原因になったり、問題行動が悪化したりする「やってはいけないNG行動」がいくつかあります。
どれもついついやってしまいがちなことなので、ぜひ覚えて今すぐやめましょう!
抱っこやペットカート
歩かないから抱っこ、というのは一番簡単な対処法です。
しかし、これはなるべくやらないようにしましょう。
抱っこは犬にとって嬉しいことであり、ご褒美でもあります。
歩かなくなったときに抱っこしたり、ペットカートに乗せたりすると、「いいことが起こる!」と学習してしまいます。
甘えん坊なワンちゃんは、抱っこしてほしくて座り込むようになりますよ。
また、抱っこやペットカートは犬にとっても楽ですから、ますます歩くのを嫌がるようになり運動不足にもつながります。
リードを引っぱる
歩かないからといって、ぐいぐいとリードを引っぱるのはやめましょう。
ワンちゃんの首にかなりの負担がかかります。
また、犬は引っぱられると引っぱり返す習性があるため、引っ張り癖につながることもあります。
ひきずる
リードを引っぱってそのまま引きずる、というのは絶対にやってはいけません!
肉球を怪我してしまいます。
犬は人間と違い、靴をはいているわけではないのでざらざらとしたアスファルトは特に危険です。
歩かないワンちゃんの散歩のコツ

歩かないワンちゃんを散歩させるときのコツを簡単に紹介します。
散歩中、スマホに夢中になっていませんか?
※ 歩きスマホは大変危険です。
犬は「不安」「怖い」という気持ちから歩かなくなることが多いです。
ワンちゃんを安心させるためにも、立ち止まったときにはしっかりアイコンタクトをとりましょう。
散歩の時間を活用してトレーニングをしている飼い主さんもいますね。
トレーニングするなら難易度の高いものは避けましょう。
失敗した、叱られた、という経験が積み重なると、散歩がトラウマになってしまいます。
ワンちゃんが純粋に散歩を楽しめるようになるといいですね。
主従関係が逆転した散歩は、あらゆる問題行動のもと!
ワンちゃんに合わせて、止まったり方向を変えたりしていませんか?
犬がリーダーになってしまわないように、普段のしつけを見直してみましょう。
しつけは、いつでも誰とでも同じように行う必要があります。
「お父さんのときはダメだけど、お母さんのときはOK」
「昨日は許したけど、今日はダメ」
ということはしてはいけません。
家族全員でしつけ方を統一しましょう!
もうすでに引っ張り癖がついている場合は、こちらの記事を参考にしてくださいね!
犬に引っ張られることの危険性としつけのコツを紹介しています。

犬が散歩で歩かないときの原因と対処法
犬が散歩のときに歩かない原因と対処法を紹介しました。
- 恐怖
- トラウマ
- 疲れ
- 道具が合っていない
- 自己主張
- 怪我・病気
- コースや時間を変えてみる
- 自宅でシミュレーションする
- 道具を変える
まずは、ワンちゃんが歩かない原因を探ってみましょう。
立ち止まる場所は同じなのか、バラバラなのか。
怪我や病気の可能性はないか。
いつから歩かなくなったのか。
なぜ歩かないのかが分かると、対処法も見えてきます。
また、ワンちゃんが安心して歩くためには、飼い主さんとの信頼関係も重要です。
あなたとワンちゃんには信頼ある主従関係ができていますか?
この機会に普段のしつけも見直してみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。