犬の苦情ベスト3に入るのが、犬の鳴き声です。
「近所の犬が昼間にずっと吠え続けてうるさい」という話は、よく耳にします。
近隣のお宅から苦情を言われ、ご近所づきあいが悪くなるのは避けたいですよね。
犬は決して無駄に吠えるのではなく、気持ちや要求を人間に伝えているのです。
犬が吠える理由を汲みとって、しっかり対策すれば解決できますよ。
しつけ対策のアプリやグッズも活用して、あなたとワンちゃんにとって快適な毎日を手に入れましょう!
ぜひ最後までお読みくださいね。
<この記事でわかること>
- 犬がうるさく吠える理由
- 犬がうるさく吠える6つの場面と対策
- 犬が吠えるときにやってはいけないこと3つ
- 困った時のしつけグッズ&アプリ4選
犬がうるさく吠えるのはなぜ?
まず犬は吠える動物だと理解しましょう。
もともと狩猟犬や牧羊犬だった犬種は、特によく吠えます。
吠えることで仕事をするように、訓練されてきたからですね。
では、どんなときに犬は吠えるのでしょうか?
以下の6つの理由があります。
吠える 理由 | 犬の 状況 |
警戒・恐怖 | 物音や人影を察知したり、いつもと違う匂いを感じたとき |
防守 | 自分のテリトリーや食べ物などを奪われそうなときや、飼い主が危険なとき |
攻撃 | 気に入らない相手を追い払うときや攻撃するとき |
歓喜・興奮 | 嬉しい、楽しい気持ちがたかぶってしまうとき |
要求 | 飼い主にしてほしいことを要求するとき |
ストレス発散 | 運動不足や退屈、飼い主との分離などでストレスを感じているとき |
犬が吠える理由がわかったところで、次は具体的な場面と対策を見ていきましょう。
犬がうるさく吠える6つの場面と対策
犬がうるさく吠えるのは、主に次の6つの場面です。
場面ごとに吠える理由と対策を説明していきますね。
インターホンなど突然の音→ 警戒・恐怖
突然聞こえる音に対しては、慣れさせる方法があります。
例えばインターホンの音がして吠えたら、おやつを少し与えて「うれしいこと」という印象にすり替えるのです。
これを繰り返していくと、次第に音を聞いても吠えなくなります。
できるだけ音を聞かせないという手段もあります。
インターホンが鳴る頻度を減らす
少しの工夫で、インターホンが鳴る機会を減らせますよ。
- 宅配は事前に「置き配」指定をしておく
- インターホンに「犬が怖がるので鳴らさないで」という貼り紙をする
掃除機の音を聞かせない
犬に掃除機の音を聞かせないようにしましょう。
- 家族と犬が外出中に掃除機をかける
- 自分が犬と外出している間に、ロボット掃除機に任せる
- モップなど大きな音が出ない道具を使う
雷など急な音の場合
雷のように、防ぎようのない音もありますね。
こんな時は、まず犬を落ち着かせましょう。
- 「ハウス」などの指示で、音が聞こえにくい場所やケージなどに誘導する
- 雷の場合は光にも反応しやすいので、先に雨戸やカーテンを閉めておく
客の訪問 → 防守/歓喜・興奮
犬が苦手な人もいるので、基本的には対面させないようにします。
- 犬を別室か離れた場所のケージに入れてから、来客の対応をする
- 自分がドアの外に出て対応する
家の中に人を入れたい場合は、事前のしつけが必要です。
「待て」や「おすわり」などの指示が、きちんとできるようにしつけておきましょう。
大好きな人が来たときは嬉しくて吠えるので、その人に撫でてもらうと落ちつきますよ。
しつけで無駄吠えをやめさせる方法は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
他の犬とすれ違うとき → 警戒/歓喜
その犬に挨拶をしたい、一緒に遊びたい、怖い、などの理由によります。
- 散歩は他の犬が少ない時間帯やコースに変える
- 他の犬に会う機会を増やして、少しずつ慣れさせる
他の犬が来たら立ち止まって「おすわり」を指示し、通り過ぎるまで大好きなフードやおもちゃで気を引く方法もあります。
お散歩やごはんの前 → 歓喜・興奮
嬉しくて、つい興奮してしまうんですね。
- 犬が落ち着くまで、飼い主さんは背を向けたまま無反応でいること
人間は冷静にふるまい、吠えても無駄だとわからせます。
おねだり → 要求
甘やかさないことが大事です。
心を鬼にして無視しましょう。
- ご飯や散歩の時間になっても、時間をずらして落ち着いてからにする
- 諦めないときは飼い主さんがその場を去り、吠えても意味がないことを学習させる
飼い主さんの食事中に吠える場合は、別室か見えない場所のケージで待機させましょう。
しつけの意味でも健康上の理由からも、人間の食べ物は与えないようにしてくださいね。
自分で遊べる玩具を与えておくのもいい方法です。
散歩不足、飼い主不在など → ストレス発散
ストレスがたまって吠えることもよくあります。
- 散歩や遊ぶ時間が少ない
- お留守番が多くて飼い主と離れている時間が長い
不満を解消してあげれば、しだいに落ち着いていきますよ。
いずれの場面でも、犬に吠える習慣をつけさせないことが重要です。
指示通りにできたら、たくさん褒めてあげてくださいね。
ごほうびのおやつも適量の範囲で使いながら、根気よく慣れさせましょう。
犬が吠えるときにやってはいけないこと3つ
犬が吠えているときに飼い主さんにお願いしたいことがあります。
犬のしつけをスムーズにするために、次の3つのことはしないでくださいね。
叱られることは犬にとってストレスになります。
優しくなだめられても、遊んでくれたと勘違いして、よけいに興奮することもあります。
「吠えれば要求が通る」と思い込んでしまいます。
人によって対応が違うと、犬は混乱します。
いろいろやってみたけど、うまくいかなくて……。
もう疲れちゃったわ。
そんなときは、ドッグトレーナーなどの専門家に相談することをお勧めします。
犬がうるさく吠えるときの対策グッズ&アプリ4選
しつけを助けてくれるグッズやアプリはたくさんありますが、犬にとって安全なものを選びましょう。
困ったときには、試してみてはいかがでしょうか?
犬に負担の少ない犬笛グッズ
犬笛とは、人間には聴こえないくらい高い音を出すホイッスルです。
犬には音が聴こえるので、さまざまな訓練にも使われています。
<ACME 犬笛 サイレント ドッグホイッスル >
犬によって効果のある音の高さが異なるため、調節ネジがついています。
慣れてしまうと効かなくなるので、ときどき音の高さを変えてみるといいですね。
<超音波吠え防止器具 しつけ むだぼえ禁止 犬の訓練用 >
3種類の超音波を発する、充電式の犬笛です。
犬のしつけに使えるトレーニングアプリ
音の高さが簡単に調節できるうえ、安価で利用できます。
手軽にお試しできますね。
<Android版>
Dog Whistle – High Frequency
<iPhone版>
iTrainer – 犬の笛&クリッカー
どのグッズもアプリも、犬によって効き目は違うことは知っておきましょう。
グッズやアプリを使うときの2つのコツ
犬のしつけのためには、使い方にコツがあります。
「だめだよ」などの言葉で禁止していることを覚えさせることが重要です。
飼い主さんとの信頼関係を築くことが大切です。
上手に取り入れてくださいね。
犬が吠えてうるさいときは犬の気持ちを理解して早めに対策しよう
犬がうるさく吠えるのには理由があり、しつけが有効な対策であるとお伝えしてきました。
最後に、要点をまとめておきましょう。
- 警戒・恐怖
- 防守
- 攻撃
- 歓喜・興奮
- 要求
- ストレス発散
- インターホンなど突然の音には慣れさせるか原因を取り除く
- 基本的なしつけができるまで来客には対面させない
- 他の犬に会っても大丈夫なのだとわからせる
- 犬が落ち着くまで飼い主は冷静に見まもる
- 吠えても要求が通らないことを覚えさせるために無視する
- 散歩など犬とふれあう時間を増やす
吠える理由がわかれば、適切な対策ができます。
ごきげんなワンちゃんと一緒に、あなたも笑顔で過ごせるようになりますね。
もしご紹介した方法で改善されない場合は、根本的な対策が必要かもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。