
トイレトレーニングも一通り終了したと思ったら、ウンチだけ失敗しちゃうんです。なぜでしょう?
トイレでオシッコができようになったからトイレを認識できているはずなのに、ウンチはトイレ以外でされると、なぜと疑問がわきますよね。
ウンチだけトイレ以外でする理由は、ワンちゃんの勘違いや心理的なことなどさまざまあります。
理由によってはトイレトレーニングをやり直す必要があるかもしれませんし、環境を整える必要があるかもしれません。
対応を間違えると、解決は遠のいてしまいます。
この記事では、ウンチだけトイレ以外でする理由やその後のトレーニングの方法、ポイントをお伝えします・
ワンちゃんがトイレ以外でウンチをする理由を見出し、的確な対応が行えるように記事をお役立てくださいね。
ウンチだけトイレ以外でする理由


トイレの場所がわかれば、おしっこと同様にウンチもできると思われるかもしれませんね。
しかしウンチはトイレ以外でするという話は、よく聞きます。
理由としてはワンちゃんと飼い主さんの双方で、勘違いや思い違いをしている可能性があります。
主に考えられる理由は、次の4つです。
- おしっことウンチは違うものと思っている
- トイレでしたくない
- トイレでしてはいけないと勘違いしている
- わざとトイレ以外でしている
あなたのワンちゃんはどれに該当するか、考えながら読み進めてくださいね。
おしっことウンチは違うものと思っている
ワンちゃんが「おしっことウンチは違うものだから、同じ場所でしてはいけない」と、認識している場合があります。
ウンチよりもおしっこの回数が多いので、トイレトレーニング中におしっこすることで褒められる機会も多いために起こることです。
「トイレ=おしっこをするところ」と記憶してしまい、ウンチをする場所がわからない状況と思われます。
トイレでしたくない
ワンちゃんによってはウンチをするときに右往左往する犬や、その場でクルクル回ってからする犬がいます。
トイレが狭くて窮屈だと動きまわれないため、用を足し難いからトイレでしたくないと考えるようです。
今のトイレがワンちゃんに合っていないのかもしれませんね。
トイレでしてはいけないと勘違いしている
過去にトイレシートからウンチがはみ出してしまったときに、叱られ経験やウンチの途中で大きな声かけをされ叱られたとワンちゃんが勘違いしていることもあります。
「トイレ=ウンチをしてはいけない場所」と、ワンちゃんが思い込んでいる可能性があります。
トイレトレーニングのときにどのような対応をしたか、思い返してみてくださいね。
わざとトイレ以外でしている
お留守番の時間が多かったり、引っ越しや模様替えを行い環境が大きく変わったりしたなど、ワンちゃんにストレスがかかっている可能性はありませんか。
ストレス発散で、わざとトイレ以外でウンチをしていることも考えられます。
飼い主さんに「構ってほしいアピール」をしているのかもしれません。
普段のワンちゃんとの時間を見直して、コミュニケーションが足りていなければ時間を作るなど改善しましょう。
あなたのワンちゃんには、どれが当てはまりましたか?
ワンちゃんが勘違いや思い違いをしているなら、次にご紹介する「トイレトレーニング」をおすすめします。
ウンチもトイレでできるようになりますよ。
環境に問題がある場合は、後に解説する「トイレトレーニングのポイント」に書いてあることを実践して環境を整えてあげてくださいね。
またワンちゃんによっては、トレーニングと環境の改善の両方を行う必要があるかもしれません。
どちらかを行ってもうまくいかないときは、ぜひ両方を読み実践してみてください。
トイレトレーニングの方法


ウンチもしっかりトイレでできるようになるトレーニングをしていきましょう。
おすすめのトレーニング方法は、「ワン・ツー・トレーニング」です。
「ワン・ツー・トレーニング」は、おしっこやウンチをするときに声をかけて、言葉と排泄を紐づけて覚えさせるトレーニングテクニックです。
かける言葉は「ワン・ツー」でなくても構いません。
ただし家族全員が同じ言葉でトレーニングをすることが大切です。
犬がお部屋の隅で臭いを嗅ぎまわったり、くるくる回ったりしだしたらウンチのサインです。
ワン・ツー・トレーニングを実践してみましょう。
ワン・ツー・トレーニングの手順
犬が歩いて行かない場合は、抱きかかえてトイレへ連れて行ってもOKです。
回数を重ねることで「ワン・ツー」がトイレに行きウンチすることだと、ワンちゃんが認識してくれます。
褒めるタイミングはウンチが終わったら、すぐです。
褒めることが遅れるとワンちゃんは褒められた理由がわからなくなるので、褒めるタイミングは気をつけてくださいね。
数回トイレでウンチが成功すると褒めることを忘れたり、トレーニングを終了したくなったりするかと思います。
しかし確実にトイレトレーニングを成功させるために、根気よく続けてワンちゃんにしっかりと覚えてもらいましょう。
トイレトレーニングのポイント


ウンチの失敗が環境によるものなら、ワンちゃんがウンチをしやすいように整えてあげましょう。
トイレの環境改善のポイントは、次の3つあります。
- 適切な場所にトイレを置く
- 行動範囲を管理する
- 犬の行動範囲内にある物を見直す
3つのポイントを押さえて改善すれば、ワンちゃんがウンチしやすい場所作りができますので、参考にしてくださいね。
適切な場所にトイレを置く
トイレは狭く囲まれた場所や、寝食する場所の近くは適しません。
犬は自分が寝食するところを、きれいに保とうとする習性があります。
また、トイレの前にニオイを嗅ぎながら動き回ったり、くるくるその場で回ったりするワンちゃんの場合は広めのスペースが必要です。
ある程度の広さを確保しつつ、寝食の場所から離れたところに設置しましょう。
行動範囲を管理する
トイレトレーニングがうまくいかない理由のひとつに、「排泄をもよおしたらトイレに行く」ことを犬に教えていないケースがあげられます。
犬は基本的にしたいときに、その場でウンチをしますので、家の中で自由にさせていると、トイレへ連れていくタイミングが遅れやすくなります。
トイレトレーニングがしっかりと身につくまでは行動範囲を管理して、ワンちゃんがウンチをするしぐさを見せたら、すかさずトイレに連れて行けるようにしましょう。
犬の行動範囲内にある物を見直す
犬は足裏の感覚でトイレを認識します。
カーペットやじゅうたんなど柔らかく吸水性のある素材は、トイレシートと同じと犬は考え排泄しやすいです。
失敗を防ぐために、犬がトイレと間違えやすい素材のものは撤去しましょう。
ウンチだけできない理由を見極めトイレトレーニングを成功させよう
この記事ではウンチだけトイレ以外でする理由、ウンチのトイレトレーニングの方法とポイントについてお伝えしてきました。
あらためて確認していきますね。
- おしっことウンチは違うものと思っている
- トイレでしたくない
- トイレでしてはいけないと勘違いしている
- わざとしている
過去の経験からウンチはトイレでしていけないと思っていたり、トイレの広さが十分でなくトイレでしたくないと思っていたりと理由はさまざまです。
まずはワンちゃんがなぜトイレでウンチをしないのか、理由を見極めてくださいね。
トイレトレーニングの方法は、「ワン・ツー・トレーニング」が効果的です。
ウンチをする際に声かけをして覚えてもらいましょう。
- トイレを指さし、「ワン・ツー」と声かけながらトイレへ誘導する
- ウンチをしている間も「ワン・ツー、ワン・ツー」と声かけを続ける
- トイレでウンチができたら褒める
- 成功が続いても、褒め続ける
確実に覚えてもらうために、2〜3ヶ月はトレーニングを継続し習慣化させましょう。
ワン・ツー・トレーニングでの声掛けは、統一してくださいね。
特にご家族がいる場合は、家族全員が同じ言葉でトレーニングすることが重要です。
また環境の改善が必要なときは、以下のポイントを押さえてみてくださいね。
- 寝食から離れた場所に設置
- 行動範囲を管理する
- 行動範囲内にある物を見直しする
犬は自分が寝食する場所を汚したくないという傾向あります。
トイレに行くことを覚えるまでは、ワンちゃんの行動範囲を管理しましょう。
トイレシートと間違えやすい素材の敷物は、敷かないでくださいね。
根気よくトイレトレーニングをしながら、必要に応じてトイレ環境を改善していけば、ウンチもトイレでするようになりますよ。
記事の内容を参考に実践し、ワンちゃんとの生活を気持ちよく過ごせるようにしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。