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犬の飛びつきは百害あって一利なし!今すぐ辞めさせたほうが良い理由

犬の飛びつき
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仕事で疲れて、帰宅したあなた。

ワンちゃんが、尻尾を振って飛びつきながらお出迎えしてくれたら、疲れが吹き飛んじゃいますよね。

読者様

かわいくて仕方ないです!
ついつい許しちゃいますね。

そのような方もいるかもしれませんが、その行為ちょっと待ってください。

犬の飛びつく行為をほったらかしにしていると、将来【飛びつき犬】に豹変してしまう可能性大です。

本記事では、犬が飛びつきたい理由と、犬の飛びつきを容認する危険性・対処方法について解説します。

今回の記事でわかること

  • 犬が飛びつく7つの気持ち
  • 犬の飛びつきを辞めさせるべき4つの理由
  • 犬の飛びつきを対処する3つの方法

犬の飛びつきを辞めさせれば、もっと安心した犬との生活が待っていますよ。

目次

犬が飛びつく7つの気持ち

犬が飛びつく気持ち

犬が飛びつくのは、嬉しい気分のときだけではありません。

この章では、犬が飛びつく7つの気持ちを紹介します。

中澤

あなたのワンちゃんは、どの飛びつきに当てはまるかを知っておきましょう。

飼い主さんにあえて嬉しい

犬は飼い主さんに会えると嬉しくなり、飛びついて喜びを表現します。

留守番などで、大好きな飼い主さんがいない時間は、ワンちゃんにとって寂しくつらい時間です。

ワンちゃんは飼い主さんに会えなくて寂しかったので、帰宅した飼い主さんに嬉しい気持ちを爆発させてしまうのですね。

嬉しい気持ちを体でめいっぱい表現し、その結果、飛びついてしまうのです。

欲しいものがある

犬は欲しいものが目の前にあると、欲求のままに飛びつきます。

たとえば、飼い主さんが持っているオヤツやおもちゃなどです。

欲しいものを見つけた途端、我慢することができず「早くちょうだい!」と飛びついてしまうのです。

欲しいものがあり飛びつく犬は、飛びついて欲しい物をもらえた経験により繰り返す傾向があります。    

抱っこしてほしい

犬は、抱っこしてほしい・甘えたいという気持ちで飛びつくことがあります。

特に小型犬に多く、ジャンプしながら抱っこをせがみます。

犬は、飛びついても抱っこしてもらえた経験があると「飛びつけば抱っこしてくれる」と学習するため、何度も繰り返してしまいます。

威嚇・怖い

犬は恐怖を感じた時も、威嚇をしながら飛びつきます

たとえば車やバイクが目の前を通ったり、自宅に知らない人がきて怖かったりしたときです。

そのほかには、相性の悪い犬と散歩中に出くわしたときも、吠えながら飛びつくかもしれません。

威嚇で飛びつくと、ほかの犬とケンカになったり交通事故にあったりする可能性もあり、非常に危険です。

マウンティング

マウンティングするために、飛びつくこともあります。

犬が主従関係の優位にたっていると、犬同士でなくても人の足にしがみついてマウンティングする場合も。

とくにしつけが行き届いておらず、ワンちゃんのいわれるがままに甘えさせているとマウンティングされやすいのです。

飼い主さんの顔をなめたい

飼い主さんの顔をなめたい衝動で、飛びつく犬もいます。

ワンちゃんが飼い主さんの顔を舐めるのには諸説ありますが、飼い主さんに対しての愛情表現といわれています。

子犬は母犬の顔を舐めて「ご飯をもっとちょうだい!」とおねだりしますよね。

この名残が、大きくなった成犬でも続いています。

愛情表現と感じるとかわいいですが、大型犬の場合飛びつかれると非常に危険ですね。

獲物を捕まえたい

犬は本能的に目の前に気になるものが現れると、とっさに捕まえたくなり飛びつくことがあります。

たとえば散歩中、急に現れた猫や鳥に興奮し、捕まえたいと飛びつきます。

狩猟本能ではありますが、どの犬でもするわけではなく、その犬の性格や犬種によって変わります。

狩猟本能が強い犬種の一例

  • ジャックラッセルテリア
  • 柴犬
  • ダックスフンド
  • イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
  • ゴールデンレトリーバー
  • ビーグル

犬の飛びつきは危険!やめさせるべき4つの理由

犬の飛びつきは、今すぐにでも辞めさせるべき【問題行動のひとつ】です。

「ちょっと飛びつくくらい良いよね!」と感じているのであれば、いますぐ考えを改めましょう。

犬の飛びつきを辞めさせるべき理由は以下の4つです。

飛びついた犬がケガをする

飛びついた犬自身が、ケガをする可能性があります。

たとえば散歩中犬のとっさの動きに飼い主さんが対応しきれず、自転車やバイク・車にひかれてしまうことも。

ケガだけで済めばよいいですが、取り返しのつかないことになると大変です。

以前ご依頼いただいたお客様で、外にいた猫に興奮し、窓ガラスへ飛びかかって大けがしたという犬の話をお聞きしたことがあります。

血だらけで大変だったそうです。

特に大型犬は、力も強く急な動きに飼い主さんが対応しきれないことがほとんどです。

対応できなかった結果、犬自身がケガをしてしまう事例はあとをたちません。

家族や周りの人がケガをする

不意にワンちゃんに飛びつかれると、飛びつかれた人は転倒しケガする可能性があります。

仮に大型犬の場合、体重は40キロを超え、立ち上がれば大人と同じくらいの背の高さになる犬もいます。

犬が飛びつき相手にケガをさせたことで、損害賠償請求をされた事案もあります。

盲導犬として訓練することを予定してハピーウォーカーによって飼育中であったラブラドル・レトリバー犬が,手綱が放れたことによって散歩中の女性に飛びつき,同女性が転倒・骨折したと認定され,ハピーウォーカーである被告に対し,動物の占有者の損害賠償責任(民法718条1項)に基づく賠償が命じられた事例

引用:裁判所裁判例結果詳細

この判決では、犬の飛びつきが原因で転倒し骨折してしまった被害者に対して、154万6538円支払うよう命じられています。

このように、ワンちゃんが飛びつき相手にケガを負わせてしまえば、損害賠償請求にまで発展することがあるのです。

他の犬とのケンカの誘発

散歩中に、ほかの犬に向かって飛びつくと、多くはケンカにつながります。

犬同士のケンカは、飼い主さんが近くにいたとしても止めに入るのは非常に困難です。

止めに入った飼い主さんがケガをするのはもちろんのこと、相手の犬やあなたのワンちゃんのケガもまぬがれません。

実際にノーリードで向かってきた犬が、小型犬に飛びつきながら噛み、亡くなる事例はあとをたたないのです。

ペットシッターご利用のお客様のエピソードで、ノーリードの犬に飛びつかれケンカになり腸が飛び出るほどの重症になったことがあったそうです。

それくらい、犬は歯止めが利かなくなることがあるんです。

自分のワンちゃんは大丈夫だろうという安易な考えが、ケンカを招く要因となるのです。

人畜共通感染症になる可能性

犬に飛びつかれ、顔をなめられたり引っかかれたりした後、そのままにしていませんか?

実は犬の口の中には、人が感染する病原菌が常在菌として潜んでいます。

代表的な病気がパレスツラ症と、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症です。

この2つの病気は人畜共通感染症に指定されており、犬を介して人がかかる病気の代表格。

パレスツラ症は、犬に引っ掛かれたりなめた場所に傷があると腫れあがり痛みます。
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症は、発熱や倦怠感・嘔吐などの症状が進行すると敗血症や髄膜炎になる可能性があります。

どちらの菌も、国内の犬の約70%が保菌しているといわれています。

たとえ、ワンちゃんがあなたに飛びついて顔を舐めることで愛情表現していても、飛びついて顔を舐めさせることは、やめさせるようにしつけましょう。

また、傷がある箇所や口周りを舐めさせることは、特におススメできません。

犬の飛びつきを対処する3つの方法

犬の飛びつきをやめさせれば、今後ワンちゃんも飼い主さんも安心して過ごせますよ。

犬の飛びつきをなくす方法は、飼い主さんとの主従関係の構築や飛びつきの予防をする方法など多岐にわたります。

犬を飛びつかせないポイントは、この3つです。
ぜひ実践してみてくださいね。

主従関係をしっかり保つ

大前提として、主従関係をしっかり保つのが鉄則です。

しかし、犬に飛びつかれることを許してしまっている時点で、あなたとワンちゃんの主従関係は、すでに崩れているのです。

犬が飛びつくことを許容し続けていると、飼い主さんとワンちゃんの主従関係は逆転します。

主従関係が逆転したままだと、飛びつきは治らずどんどん悪化するでしょう。

そうならないためにも、主従関係をしっかり構築して保つこと大前提なのです。

飛びつく前に落ち着かせる

犬は感情が高ぶるとピョンピョン跳ねたり、飛びついてきたりしますよね。

犬は飛びつくことでストレスの発散や、愛情を表現しています。

そのため、飛びつかせなくても、ワンちゃんの気持ちをしっかりと受け止めてあげることが大切です。

そこで重要なことは、まず、飛びつく前の段階でワンちゃんを落ち着かせること。

そのためには、あなたが、いつ飛びつくことが多いのかをきちんと把握する必要があります。

あらかじめ、飛びつくことを予想できていれば、事前にワンちゃんを落ち着かせることができるでしょう。

落ち着かせることで、飛びつくことを抑制することができます。

犬が、じょうずに落ち着くことができたときは、思いっきり褒めてあげてくださいね。

では、どうすれば犬を落ち着かせることができるのでしょうか。

続きをご覧ください。

オスワリやマテの指示をする

犬を落ち着かせるために効果的なのは、オスワリやマテです。

ただ、飼い主さんと犬の主従関係が正しく形成されていること、ワンちゃんがいつ飛びつくかの把握は必須です。

ワンちゃんが興奮して、飛びつこうとする前に「オスワリ」または「マテ」と指示を出しましょう

そうすることで、ワンちゃんは落ち着きを取り戻し飛びつき予防できます。

犬の飛びつきを直すには根気が必要 

犬の飛びつきを直すのは、簡単ではなく根気が必要です。

犬の飛びつきも本能なので、感情が高ぶれば自然とでてきてしまうものです。

たとえ数回、指示にしたがってくれたとしても、飛びつきが直ったわけではありません。

毎日、繰り返し教えていくことが必要です。

ただ、飼い主さんが犬の飛びつきに対処するためには、犬が次の2つに対応できていなければなりません。

  • 飼い主との主従関係
  • マテやオスワリの指示を明確に理解している

そこで重要なのは「家族で一貫した指示」をすることです。

ワンちゃんだけをどうにかしようとしてはいけません。

まずは飼い主である、あなたとご家族が、ワンちゃんとのかかわり方を見直すことが大切です。

家族みんなで試してみても、飛びつきが直らなければ専門家に相談するのもひとつの手ですよ。

犬の飛びつきを直して安心できる日常をあなたとワンちゃんに

犬の飛びつきをそのまま容認していると、取り返しがつかない大事故になりかねません。

飛びつかれた人や犬だけでなく、飛びつこうとした犬自身が思わぬケガをしたり命にかかわるような事態になったりすることもあるのです。

今回の記事で分かったこと

  • 犬が飛びつくのは、気持ちの高ぶりが飛びつき行為につながるため。
  • 犬が飛びつくことで、自分はもちろん周りの人や他の犬のケガにもつながり、場合によっては損害賠償請求につながることもある。
  • 犬の飛びつきを辞めさせるには、まずは飼い主と犬のかかわり方を見直す。
  • 犬の飛びつきをなくすポイントは、主従関係をしっかり構築したうえで飛びつく前に落ち着かせることが必要。
  • 飼い主さんがしつけられない場合は、専門家の力を借りることも必要

飛びつきをなくせば、散歩中に周りを気にすることもなく、楽しい時間をすごせるようになりますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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