
うちの子お留守番させると、いつもトイレを噛んでしまうのよね……。
やめさせることはできる?



犬がトイレを噛むので、何かいい対策法はないかな?
お留守番のときにワンちゃんがトイレトレーやシート噛んでしまうというのは、よく聞く飼い主さんのお悩みのひとつです。
ワンちゃんがトイレを噛む行為を繰り返していると、ちぎれたトイレシートやプラスチックの破片を飲み込んでしまわないか心配ですよね。
犬がトイレを噛むのは不快な状況を飼い主さんに訴えているからで、ただ叱るだけでは解決しません。
ワンちゃんの気持ちに寄り添って対応することが重要です。
この記事では犬がトイレを噛んでしまう6つの原因と対策、おすすめグッズまでご紹介します。
原因を理解して対策すればワンちゃんがトイレを噛まなくなり、さらに飼い主さんとワンちゃんとの絆もグッと深まりますよ。
ワンちゃんにトイレを噛まないで安心してお留守番して欲しいという飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- 犬がトイレトレーやシートを噛む原因
- 犬がトイレトレーやシートを噛む対策
- おすすめのグッズ
犬がトイレトレーやシートを噛む原因


ワンちゃんがトイレを噛んだ形跡を見ると、「またやった!」と叱りたくなることもありますよね。
しかしワンちゃんはトイレを噛むことで、不快な気持ちを飼い主さんにアピールしています。
原因によって対策法も変わるので、まずはトイレを噛む原因をしっかりと理解してあげましょう。
主に以下の6つの原因があります。
- 歯の生え変わり時期
- ストレスが溜まっている
- トイレ環境が悪い
- 気に入るおもちゃが無い
- 飼い主さんにかまって欲しい
- ケージから出たい
あなたのワンちゃんの状況に当てはめて、読み進めてくださいね。
歯の生え変わり時期
子犬の乳歯は4~6か月ごろに永久歯に生え変わります。
生え変わりの時期は、口の中のムズムズ感を抑えるために物を噛む行為が増加します。
生え変わりの時期の噛む行為は一時的なため、歯が生え揃えばトイレを噛むこともしなくなりますので安心してくださいね。
ストレスが溜まっている
犬がトイレを噛んでしまうのは、ストレスが溜まっているからかもしれません。
犬のストレスの要因には、以下のようなものがあります。
- 運動不足
- 長時間のお留守番
- 新しい家族の増加
犬は人間と暮らしていない状況だと、残飯を漁ったり狩りをしたりして生活しています。
しかし人間と一緒に暮らす犬は食べ物を探しまわる必要がないため、運動不足になりやすいです。
特に体を動かすことが大好きなワンちゃんの場合、運動不足になるとエネルギーを持て余しイライラしやすいですね。
長時間のお留守番は運動不足になるだけでなく、犬に退屈さや孤独を感じることでストレスがさらに溜まってしまいます。
犬は本来群れで生活する生き物なので、長時間ひとりで過ごすことが苦手だからです。
また犬は環境の変化に、とても敏感です。
例えば赤ちゃんが生まれて家具の配置の変更や、飼い主さんの意識が赤ちゃんに重点的でいると、犬は不安になりストレスを感じます。



ワンちゃんの様子をよく観察して、ストレスの原因を把握してあげましょう。
トイレ環境が悪い
トイレを噛む別の原因として、トイレ環境にワンちゃんが不満を感じているのかもしれません。
例えばベッドとトイレの距離が近かったり、トイレが汚れていたりするとを犬は嫌がります。
犬はニオイで外敵に居場所を知らせないよう寝床ではトイレをしない習性がありますし、衛生面の観点からも寝床が清潔に保たれていることを好みます。
そのため寝床のそばにあるトイレを排除しようとして噛んでいる、というわけです。
気に入るおもちゃがない
気に入るおもちゃがなくて、トイレトレーやトイレシートをおもちゃ代わりに遊んでいる場合も考えられます。
ケージの中におもちゃがなかったり、いつも同じおもちゃだったりすると、飽きてしまいトイレをおもちゃにしてしまうことがあります。
トイレシートの破れる感触が楽しくて、遊んでしまうワンちゃんもいますね。
飼い主さんにかまって欲しい
ワンちゃんがトイレを噛んだときに、高いトーンの声や大きな声で叱っていませんか?
高いトーンの声は捕らえたときの獲物の悲鳴の声に近いため、犬は興奮しやすく叱られたとは感じません。
飼い主さんにかまってもらえたと勘違いした結果、気を引こうとトイレを噛むクセがついたと思われます。



トイレを噛んでイタズラしたときは、声を出さずに静かに片付けましょう。叱るのも落ち着いた声が効果的ですよ。
トイレを噛んでも、飼い主さんは相手をしてくれないと犬に理解してもらうことが大切です。
ケージから出たい
壊れたトイレや破れたトイレシートの片づけをするときに、犬をケージから出して掃除していると「トイレを噛んだらケージから出してもらえる」と犬が学習した可能性もあります。
そのためケージから出たいときは、わざとトイレを噛んでイタズラしていると考えられます。
イタズラの片づけをするときに、犬をケージから出さなくてもいいよう配置などを工夫しましょう。
例えばトイレの位置をケージの手前側にするとか、ケージの上から掃除ができるようにするとよいですよ。
犬がトイレトレーやシートを噛むときの対策


トイレを噛む原因は、ワンちゃんの心に負担がかかっていたり、ワンちゃんが学習して行うようになったりとさまざまでした。
ワンちゃんがトイレを噛むのをやめさせるためには、原因に合った対策をすることが必要です。
各原因によって、以下の対策をとるとよいでしょう。
- ストレスを発散させる
- 新しいおもちゃを与える
- トイレ環境を整える
- スキンシップの時間を増やす
ひとつずつ解説していきますね。
ストレスを発散させる
ストレスが原因なら、ストレスを発散させてあげることが有効です。
ストレス発散方法をいくつかあげましたので、試してみてくださいね。
- お散歩の時間を増やす
- 新しいお散歩コースにする
- ドッグランに連れて行く
- 室内でボール遊びや知育トイを使って遊ぶ
ポイントとしては、いかにワンちゃんに適度な刺激を与えられるかです。
運動したり頭を使うような遊びを取り入れたりすれば、ワンちゃんも心身ともにリフレッシュできますよ。
新しいおもちゃを与える
好きなおもちゃがなくてトイレをおもちゃ代わりにしている場合は、新しいおもちゃを与えるとよいでしょう。
犬は噛むことが好きな動物です。
噛む行為はストレス発散にもつながるので、噛むおもちゃはおすすめですよ。
音が鳴る物や鳴らない物、噛んだときの感触など、おもちゃの好みは個々によって違います。
ワンちゃん好みのおもちゃを選んであげてくださいね。



いくつかおもちゃを用意して、ワンちゃんの好みを見極めるとよいでしすよ。
トイレの環境を整える
ワンちゃんがトイレの環境に不満を感じている場合、環境を整える必要があります。
ベッドとトイレが近いなら、離してあげましょう。
トイレをケージの外に設置できればいいですが、広さに余裕がない場合やお留守番のためにどうしても同じケージ内にトイレを設置しないといけないこともありますよね。
同じケージ内に設置する場合は、仕切り板や小さな柵を設置したり、クレートを使ってベッドとトイレをはっきりと分けてあげたりすると安心してくれますよ。
スキンシップの時間を増やす
スキンシップの時間を増やして、ワンちゃんの「飼い主さんにかまって欲しい!」という欲求を満たしてあげましょう。
おもちゃ遊びやブラッシングを取り入れるのもおすすめです。
スキンシップの時間を増やせば、ワンちゃんの気持ちも満たされて信頼関係が深まり、寂しさからくる噛む行為も落ち着きます。



忙しくてなかなか時間が取れない場合は、声かけやアイコンタクトを増やすだけでもワンちゃんに愛情は伝わりますよ。
トイレを噛むことをやめさせるためのおすすめグッズ


対策を行うだけでは、噛むことをやめさせられない場合もあるかと思います。
ワンちゃんがトイレを噛まないよう、手助けしてくれるおすすめグッズをご紹介しますね。
- 噛みにくいトレー
- 破れない布製ペットシーツ
- 噛みたい欲求を満たすおもちゃ
これらのグッズを活用すれば、ワンちゃんも飼い主さんも負担が少なく対策できるでしょう。
噛みにくいトイレトレー
トイレトレーを噛みにくいものに変更するだけで、ワンちゃんがトイレを噛むのを防ぐことができます。
おすすめのトイレトレーは以下の2つです。
- メッシュ付きトイレトレー
- ステンレス製のトイレトレー
メッシュ付きトイレトレー
トイレシートを噛んでしまうワンちゃんにはメッシュ付きトイレトレーを使いましょう。
トイレシートの上にメッシュカバーを乗せるので、犬がトイレシートを取り出せません。
価格も1000円代からあるので、お手軽に試せるのも魅力です。
ステンレス製のトイレトレー


トイレトレーを噛んで壊してしまうワンちゃんには、ステンレス製のトイレトレーがおすすめです。
噛んでもプラスチックのようにボロボロにならず、破片を飲み込んでしまう心配もありません。
頑丈で長持ちするので、トイレトレーを買い替える頻度も少なくて済みます。
破れない布製ペットシーツ
ワンちゃんがトイレシートをボロボロにしてしまう場合は、破れない布製のペットシーツを使用してみましょう。
布製のペットシーツは洗濯の手間は増えますが、繰り返し使えるのでゴミも減りお財布にもやさしいです。
噛みたい欲求を満たすおもちゃ
犬用の噛むおもちゃには、さまざまな種類があります。
おもちゃは愛犬の体格や噛む力に合わせて、硬さや大きさを選ぶことが大切です。
小さすぎるサイズのおもちゃや、犬が噛みちぎれてしまう硬さのものは誤飲のリスクが高まるので注意くださいね。
中に食べ物が入れられる知育おもちゃは、噛みたい欲求だけでなく、頭も使うので精神的にも満足感を得やすいのでおすすめですよ。
愛犬がトイレを噛む原因を理解して対策しよう!
ワンちゃんがトイレを噛む原因と対策について解説しました。
トイレを噛む原因は、以下の6つがあります。
- 歯の生え変わり時期
- ストレスが溜まっている
- トイレ環境が悪い
- 気に入るおもちゃが無い
- 飼い主さんにかまって欲しい
- ケージから出たい
ワンちゃんがトイレトレーやシートを噛むのは、飼い主さんに不快な気持ちを分かって欲しくてしてしまう問題行動です。
それぞれの原因ごとに、以下の対策をしてみましょう。
- ストレスを発散させる
- 新しいおもちゃを与える
- トイレ環境を整える
- スキンシップの時間を増やす
対策だけではうまくいかないなら、グッズを活用するのもおすすめです。
おすすめの対策グッズは、以下の通りです。
- 噛みにくいトレー
- 破れない布製ペットシーツ
- 噛みたい欲求を満たすおもちゃ
状況に合わせて、グッズを取り入れてくださいね。
ワンちゃんは飼い主さんに自分の気持ちを理解して欲しくて、トイレを噛んでしまいます。
愛犬の気持ちに寄り添い、信頼関係を深めていけば、問題行動も落ち着いてきますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。