
普段は落ち着いているのに、インターホンや上の階の足音などが聞こえると、勢いよく吠えてしまいます。



一度吠え出すと、しばらく吠えてしまうので困っています。
犬の聴力は人間の4倍ほどあり、人では気にならない音も不快に感じることがあります。
吠えるのをやめさせるには、犬が吠える理由を知り感覚が違うことを理解した上で、適切なしつけをしていく必要がありますよ。
本記事ではワンちゃんと快適に暮らすために、吠えないようにするしつけについてお話ししますね。
物音を気にしないワンちゃんになってほしいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。
今回の記事でわかること
- 犬が物音に吠える理由
- 物音に吠えないしつけ方
- それでも吠えてしまう場合の対処法
犬が物音に吠える理由


犬が吠える理由はさまざまあり、しつけをする際には理由を無視して行っても良い結果は得られません。
まずはワンちゃんが、どんな理由で吠えているかを確認しましょう。
犬が物音に吠える理由は、主に以下の3つがあります。
- 物音に怖がっている
- 縄張りを守ろうと威嚇している
- 物音がなんの音か気になって興奮している
あなたのワンちゃんのケースでは、どれが当てはまるか考えながら読み進めてくださいね。
物音に怖がっている
インターホンやサイレンなどの人間にとっては何気ない音でも、犬には怖い音だったり不快に感じる音だったりすることがあります。
犬が恐怖を感じた場合、怖い気持ちを発散させるために吠えてしまいます。
恐怖は強いストレスになりやすいため、しつけを行い怖いものではないことを教えてあげてくださいね。
縄張りを守ろうと威嚇している
犬はもともと「縄張り意識」が強い生き物です。
聞き慣れない物音に対して、以下のようなワンちゃんにとって大切なものを守ろうとして吠えることがあります。
- 飼い主さん
- 安心できる場所
- 大切なおもちゃ
犬が安心できるまで威嚇し続ける傾向があり、物音が止んでも吠え続けることがあるでしょう。
物音がなんの音か気になって興奮している
好奇心が旺盛なワンちゃんの場合、単にその物音が気になって興奮して吠えることがあります。
ワンちゃんが興奮しているときは、しっぽをぶんぶんと振ることが多いため、恐怖や威嚇で吠えているのか、ただ気になって吠えているのか、よく観察すれば見分けられるでしょう。
犬はあまりストレスを感じていないため、物音が何なのか教えてあげると、すぐに吠えるのをやめてくれやすいですよ。
物音に吠えないしつけ方


あなたのワンちゃんでは、どの理由が当てはまりましたでしょうか。
ここからは物音に対して恐怖心や威嚇して吠える犬を、吠えないようにするしつけ方を解説しますね。
物音に吠えないようにするしつけ方は、大きく4つあります。
- 安心できる場所を用意する
- 愛犬に寄り添って安心させる
- おやつやおもちゃで気をそらす
- 吠える物音がなったら指示を出す
恐怖心や警戒心を解くには時間がかかるものです。
ワンちゃんをストレスから解消させるためには、焦らず根気強く実行してあげてくださいね。
安心できる場所を用意する
ワンちゃんが物音に驚いて落ち着かなくなったら、まずはワンちゃんが安心できる場所に連れて行ってあげましょう。
安心できる場所というと一般的には、休む場所が当てはまります。
ワンちゃんが休む場所は、どこにありますか?
犬は社会性の高い生き物のため、家族の気配を感じられる場所や、家族の呼びかけに素早く反応できる場所を好みます。
具体的には家族が普段過ごす時間が長い、リビングや寝室が理想の場所です。
ワンちゃんが安心できる休憩場所や睡眠場所を作ってあげましょう。
愛犬に寄り添って安心させる
吠えているときは、いつも以上にワンちゃんに寄り添って優しくスキンシップを取り、不安を取り除くことが大切です。
注意点として、飼い主さんが吠えるのをやめさせようと焦ってしまうと、ワンちゃんはその焦りを察知して余計に吠えてしまうことがあります。
ワンちゃんに寄り添って安心させるときは、飼い主さんも落ち着いて対応することを心がけましょう。



愛犬が落ち着く場所で寄り添ってあげることで、より安心しやすくなりますよ。
おやつやおもちゃで気をそらす
ワンちゃんの好きなことで気をそらすことも有効です。
大好きなおやつやおもちゃを使って、物音に吠えていたということを忘れさせましょう。
具体的には、ついつい夢中になってしまうおもちゃを使って楽しい感情にしてあげたり、大好きなおやつで満足させ、不安や怖いといった感情を忘れさせられますよ。
威嚇などで物音が消えた後もずっと吠えてしまうときに有効なしつけ方です。
吠える物音がなったら指示をしてみる
物音がしたら指示を出して気をそらすという方法もあります。
例えば吠える物音がなったら、すぐに「ハウス」と指示を出します。
「マテ」や「フセ」など、すでにできる指示がよいでしょう。
指示通りにできたら褒めることで、物音に対してポジティブな印象に変えられるので、怯えたり警戒したりすることを減らせますよ。



コツは物音がなったら、すぐに指示をだし褒めることです。
それでも吠えてしまう場合の対処法


「物音に吠えないしつけ方」を試しても、なかなか吠えるのをやめさせられないこともあるでしょう。
ワンちゃんの環境を変えることで解決する場合がありますので、ご紹介しますね。
以下の2つの方法があります。
- テレビやラジオをつけっぱなしにする
- 窓に目隠しシートを貼る
ワンちゃんがストレスを抱えにくい環境に、整えてあげましょう。
テレビやラジオをつけっぱなしにする
静かすぎる環境で生活していると、少しの物音でも際立って聞こえてしまうものです。
テレビやラジオなどをつけっぱなしにし、物理的に物音を聞こえにくくするとよいでしょう。
物音に気付かなければ、ワンちゃんが吠える機会も減るはずです。
ただし、犬は音に敏感な生き物であるため、テレビなどを大音量でつけっぱなしにするのは避けましょう。
窓に目隠しシートを貼る
警戒心が強い犬は、視覚で得た情報から警戒心を高めることがあります。
窓の外を人や犬が通ると吠えるワンちゃんに有効な方法です。
視覚情報をシャットアウトすることで、吠える原因を物音に絞れるので、対処もしやすくなりますよ。
貼るときは犬の目線の高さまで、目隠しシートを貼ってくださいね。
物音に吠える犬をしつけてストレスから解放してあげよう
この記事では犬が物音に吠える理由と、しつけ方について紹介しました。
犬が物音に吠える理由は以下の3つです。
- 物音に怖がっている
- 縄張りを守ろうと威嚇している
- 物音がなんの音か気になって興奮している
吠える理由を知らない状態でしつけをすると、効果を得られなかったり、状況が悪化してしまったりすることがあるため、必ずワンちゃんが吠える理由を確認した上でしつけをしましょう。
犬が物音に吠えてしまうときのしつけ方は、以下の4つです。
- 安心できる場所を用意する
- 愛犬に寄り添って安心させる
- おやつやおもちゃで気をそらす
- 吠える物音がなったら指示をしてみる
物音に不安や恐怖を感じているなら、安心できる場所を用意したり寄り添ったりして安心させてあげましょう。
威嚇したり興奮しているときは、おやつやおもちゃで気をそらしたり、別の行動をさせたりして、物音に対する印象を変えるのも有効です。
上記方法でも吠え続けてしまうときは、物理的に吠える原因を減らすとよいでしょう。
- テレビやラジオをつけっぱなしにする
- 窓に目隠しシートを貼る
物理的に物音を聞こえにくくしたり、不安に感じる場所を目隠しシートで見えないようにすることで、警戒や怯えてしまう原因を解消できますよ。
ワンちゃんに合った方法で対応し、ストレスから解放してあげてくださいね。
この記事が少しでもお力になれれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。